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ねじれる
このところ日雇い派遣や、フリーターなど非正規雇用に従事する若者に
よる重大犯罪が紙面を賑わしているが、景気の後退感に伴って燃料費の
高騰や食品の値上げで、さらに息苦しくなった社会情勢においては増え
こそすれ、減少することはないように見える。
中曽根政権に端を発したネオリベラリズム(新自由主義)は、小泉政権
で不動のものとなった。ウィキペディアによると新自由主義(しんじゆ
うしゅぎ、英:neoliberalism、ネオリベラリズム)とは、市場
原理主義の経済思想に基づく、均衡財政・福祉および公共サービスの縮
小・公営企業民営化・経済の対外開放・規制緩和による競争促進・情報
公開・労働者保護廃止などをパッケージとした経済政策の体系、競争志
向の合理的経済人の人間像、これらを正統化するための市場原理主義か
らなる、資本主義経済体制をいう。
少々かたっ苦しいが、要は自己選択・自己決定・自己責任の中で自由に
消費社会を生きろということだ。
フリーターになったのも自己責任?、非正規雇用だから低賃金はしょう
がない?、しかし、現実には好きで非正規雇用を選んでいる人たちがど
れだけいるだろうか?民間企業は雇用の流動化という甘い蜜を吸ってし
まった。雇用調整がもたらす恩恵は計り知れない。しかし、若者には非
正規雇用はまっとうな生き方ではないような教育を行っている。
ここに矛盾は生まれ、正社員になれない時点で自ら敗北感と疎外感に苛
まれてしまうのだ。
人間は多大なストレスを受けると、精神のバランスを保つため、どこか
に逃げ場所や、言い訳(都合のいい解釈)を作り出す。これは生命の維
持に関わる自然な行為である。これが社会や家族といった所属するコ
ミュニティで否定されるほど辛いことはない。
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【2008/08/06 00:58】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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