先日、公立高校の文化祭に出向く機会があった。
昔から自由な校風は、独創的な生徒を育み、その考えを尊重する学校だ と認識していたのだが、最近は生徒の意識がそこにはないようだ。 というのも、制作物や、発表テーマのほとんどが既存のものの焼き直し だったのだ。例えば、ビデオ作品の上映では(むろん昔は8ミリ 映画でした)人気TVドラマをタイトルも変えず、なぞっただけ。 舞台演劇もブロードウェイミュージカルだったり、人気アイドルグルー プのダンスだったりするのだ。 しかも、全くの模倣。完コピなのである。 マニュアル世代といわれた我々でさえも、さすがにどこかはアレンジし たり、組み合わせたものだが、それすら見あたらない。 さて、文化祭の捉え方が変わってきたのだろうか?同級生達と何かを創 り上げることには違いないので、真似であってもいっこうにかまわない のだが、他人に見せることに抵抗はないのだろうか。 社会に対する皮肉や風刺といった、文化レベルの高さは期待してはいけ ないのか?いけないんでしょうね。 何でも用意されている。ビデオは巻き戻す必要もない(DVDだっ たりするので)。YouTubeを利用すれば携帯でも動画が検索でき る。 これでは手本や見本を探す手間さえかからないのだ。 創作する意識を高めるのは難しそうである。 スポンサーサイト
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